fc2ブログ
 
鬼笛 
IMGP9647_s.jpg  

菱(ひし)の実、棘(とげ)があるので別名“オニコ”とか“ツノジ”、トゲが2本のものが通常
“ヒシ”、トゲが4本のものが大型で“鬼菱(オニビシ)”、4本で小さ目のものは“姫菱”と呼ばれます。
水草の一種で、池や沼に生息し、春になると水底から発芽し、水面まで伸び、葉を広げ、秋には
実をつけます。硬い外皮に覆われた種子の中の白い実が食べれるようで、外皮には緑茶に匹敵する
くらいのポリフェノールが含まれているそうです。昔は全国の湖に見られ、菱の実はおやつとして
食べられていたそうですが、今は生息地も激減しているようです。アクを抜き(一晩)、茹でると
(10分程)ほくほくとした栗のような食感で、ほんのりとした甘さがあって、“ミズグリ”と呼んで
いる地方もあるそうです。“菱の実ご飯”とか“菱餅”、現在ではクッキーなどにも使われているそう。

化石も発見されていて、日本では7千万年前(白亜紀末)に遡る歴史を持つ種だそうで、生物種の
70%が絶滅したと言われる白亜紀終了の原因とされる巨大隕石の衝突による急激な地球寒冷化
にも耐え、生き延びた種でもあるようです。(イチョウもそうです

かつては、忍者がこの菱の実を“撒き菱(まきびし)”として使った、とも言われている菱の実
ですが、黒く熟した実の中身をくり抜き、親指と人差し指で挟み、唇にあててうまい具合に
吹くと音が出るので地方によっては(九州の方?)鬼笛と呼んだのだそうです。
“おにぶえ” ― いい響きですー、先日行った鬼北の道の駅“森の三角帽子”で見つけつい買って
しまいました。


ストックハウスの屋根修理 
CIMG5417_1s.jpg   CIMG5416_s.jpg

2年程前に穴が開いてしまった物置の屋根。応急手当で取りあえず布テープで塞(ふさ)いでやって
その場しのぎで済ませ、早いうちになんとかせねばと思ってはおりました。

しかし、意外と布テープも丈夫なもので、なんと今までもってくれていましたが、先日いよいよ限界
がきてしまいました。

次に雨でも降れば大変なことになります。風もなく天気も上々だったので、急ぎ予め前から用意
してあった錆落としスポンジヤスリやサンドペーパー、そして今回肝心のアルミテープ、ハサミや
スクレーパー等工具も忘れずまとめて袋に入れて(何度も上り下りするのは大変です)屋根に上り、
今度はチョットはマシな修繕をしてやりました。

以前、水道工事屋さんが“アルミテープは20年位は優にもつ”と言っていたのを聞いたことがあり
ますから、これで当分は大丈夫でしょう。

それにしても、このストックハウス、側面はまだまだキレイなものなのですが、登ってみると屋根
だけは結構錆だらけ。他のメーカーも屋根は皆こんなものなのか、それともこの屋根材の品質が
あまり良くないものだったのか分かりませんが、下からは見えない大事な所だけにコワイですね。


紅葉と冬桜 
マイントピア

今、紅葉と桜が同時に見られると聞いて、二つ隣りの新居浜市・マイントピア別子まで足を延ばし
ました。

ここには鉱山鉄道沿いを中心に約200本の冬桜が植えられていて、毎年春と秋冬2度の桜を楽しむ
ことができます。春に比べ冬の方が咲いてる期間が長く10月末から1月いっぱい位まで楽しめる
のだそうです。

752_s.jpg  751_s.jpg



生憎、この27日から1カ月間の改修工事が始まっていて、テーマパークも道の駅も全館閉鎖となって
いますが、館外は解放されていて、簡易トイレも十分に設置されていました。



冬桜: 山桜と豆桜の交配で生まれたと推定されている春・冬2度花が咲く桜の総称ですが、
厳密にはいろいろ種類があるようで、
葉っぱが小さいことから呼ばれる“小葉桜”は大島桜と豆桜との雑種で、一重咲き。また、
園芸品種の1つで江戸彼岸と豆桜との交配で生まれたとされる“四季桜”、これも一重咲きで
色は白色か淡いピンク。
他に、小彼岸桜と豆桜との雑種で“十月桜”というのもあり、開花時期も近いので、四季桜と
十月桜、両者お互い混同されることも多いようですが、こちらは花弁が17枚と不規則で八重咲
のものが多く、冬桜や四季桜より色は濃いピンク。

そして冬に咲く桜として、有名な寒緋桜(カンヒザクラ)もありますが、元々は沖縄など南国の
桜で他の桜に先んじて旧暦の正月頃咲き始めるので“元日桜”という別名もあり、暖かい処の花
ですが関東以西位の寒さへの耐候性はあり、本土でも見られるようになりました。
サクラは花びらがパラパラと散るのが一般的ですが、このカンヒザクラは萼(ガク)が付いた
状態のまま落ちるのが特徴です。一重咲きで色は紅ピンクと非常に濃い。
それに、この寒緋桜と山桜(大島か)との雑種で“寒桜”と呼ばれるピンクで一重咲き・中輪の
1~3月上旬に咲く早咲きの別種もあるみたいです。

有名な河津桜(カワヅザクラ)は大島桜と寒緋桜との自然交雑でできた種で、1955年に静岡県
河津川沿いの雑草の中に芽吹いている1m程の苗を見つけ発見者がこれを庭先に植えたのが始まり。
その後の学術調査で今までになかった雑種品種と分かり増殖された日本原産の栽培品種。
1974年に“カワヅザクラ”と命名され、歴史は昭和と意外とまだ新しい。
他にも幾つかこのような寒緋桜と山桜との雑種で、ピンクで一重咲き、1~3月上旬に咲く早咲きの
栽培品種も出てきていて、寒緋桜とは別けて“寒桜(カンザクラ)”と呼ばれています。



柚鬼媛(ゆきひめ) 
柚鬼媛_s100

こちらは旧日吉村にある道の駅“日吉夢産地”にある鬼のモニュメント“柚鬼媛”。
抱かれている赤ん坊の名は“鬼王丸”、つまり広見・森の三角帽子にあるモニュメント“鬼王丸”の
お母さんです。公募で選ばれたこの名前は、鬼北町の特産物・柚子の柚と鬼北の鬼、そして姫には
愛媛の媛を当てて名づけられました。また、この地の富母里(とんもり)地域には“節安(せつやす
の花とび踊り”という古くからの祭と芸能も残されており、安産と家内安全の象徴にも相応しいもの
と言えそうです。

“節安の花とび踊り”:戦国時代、難産で苦しんでいた高貴な落人の姫を助けようと、長宗我部の
武士とこの地区の農民らが舞ったのが起源という、毎年薬師堂の境内で行われる奉納踊り


2016年暮れの“秋の大収穫最&柚子祭”の時に除幕式で初お目見え。
実は鬼王丸より2年近く後に誕生したお母さん鬼です。
鬼王丸と同じ造形作家・竹谷隆之氏のデザインでBOME原型、海洋堂製作の大型モニュメントです。

1994年旧日吉村の時に道の駅・日吉村として設立、2005年の広見町との合併時、“道の駅
日吉夢産地”と改称。日吉村の時代から何度か訪れていますが、大きな陣屋風の門構えと
広い駐車場にビックリした記憶がありますが、今再び訪ねてみるとそれほどの驚きは湧かず、
慣れというのは少し悲しい側面もあります。新しい道の駅はどこも広く大きくなってきてい
ますから。


赤ちゃんをあやすガラガラが金棒の形なのが洒落てます。肩に止まっているキジの雛ももしかしたら
成長したゴッツイあの鬼王丸の肩に止まっているキジなのでしょうか。
  
鬼北町“森の三角帽子” 
鬼王丸   <鬼王丸おにおうまる>

大きな鬼のモニュメントで有名な愛媛県旧広見(北宇和郡)・鬼北町の道の駅“森の三角帽子”、
以前から来てみたいなあー、と思っておりました。国道320号線沿いということで、車を飛ばし
久しぶりに南予まで行ってきました。高速も宇和まで伸びて、以前と比べると感覚的に随分近く
なっています。

朝の10時半に出発し、松山・川内から高速に乗り西予宇和経由で三間で降りて、13時半頃にはもう
到着。もっと大きな道の駅を想像していましたが、何のことはない昔よく来ていた城川町からの
帰り道で何度も見たことのあった道の駅で、もちろん何度かは立ち寄ったこともあるどちらかと
いうと小さ目の古い道の駅でした。調べてみますと、私の記憶に間違いはなく、この広見“森の三角
帽子”は平成10年(1998)に町と広見森林組合(現南予森林組合)の合同出資により建設された
第3セクターでした。当時は“ふるさと創生・活性化”の名のもとに、全国いたるところでこのような
第3セクターが沢山作られていましたネ。

鬼北町は愛媛県の南西部に位置し、平成の大合併時(1999~2010)2005年に、旧広見町と旧日吉
村が合併して誕生しています。もちろん鬼北という名も昔からあって、宇和島の東にそびえる山で
冬になると真っ先に雪化粧する山が“鬼ヶ城山(1151m)”。その山の北側にあることから鬼北の里
と呼ばれていた地域でした。合併協議の過程で、その地域であった他の松野町と三間町は加わらず、
1町1村の合併となりました。名称に“鬼”の文字が使われている自治体は、なんと全国で唯一らしい
です。人口は約1万人ちょっと。

鬼北町では2013年度から“鬼を活かしたまちづくり”に着手し、2015年1月にそのシンボルとして
この道の駅に鬼のモニュメント(鬼王丸)が設置されたのだそうです。当初、町では愛らしい所謂
ゆるキャラ系のものをイメージしていたそうですが、近くの“海洋堂ホビー館四万十”の宮脇館長らの
助言もあって、この身長5m、筋骨隆々のインパクトある鬼が降臨したそうです。名前は公募で
“鬼王丸”となりました。なお、当初考えられていたのであろうユルキャラ系鬼たちも、即売所内の
様々な土産物などに使われているようです。他の道の駅に比べても、ここは“鬼”という強いキャラの
守り神がいるので、いろいろ工夫を凝らした土産物や特産物が多く、他所と比べてオリジナリティー
のある即売所となっているように感じました。今風の道の駅位の広さがあれば本当に、個性もあり
いうことなかったのですが……


鬼のオムカレーs

少し遅めの昼食となりましたが、2時前に併設の食堂“彩り茶屋”でカレーをチョイス。鬼北はキジと
柚子が特産物で有名ですが、キジカレーは選ばず、見た目から“鬼オムカツカレー(¥1300)”を
戴きました。味はレストラン風ではなく家庭的なカレー、野菜が一杯でプチプリン付。オムレツが
鬼のパンツ柄になっています。食後に無料でドリップコーヒーを豆から挽いて淹れてくれました。

..