<鬼王丸おにおうまる>
大きな鬼のモニュメントで有名な愛媛県旧広見(北宇和郡)・鬼北町の道の駅“森の三角帽子”、
以前から来てみたいなあー、と思っておりました。国道320号線沿いということで、車を飛ばし
久しぶりに南予まで行ってきました。高速も宇和まで伸びて、以前と比べると感覚的に随分近く
なっています。
朝の10時半に出発し、松山・川内から高速に乗り西予宇和経由で三間で降りて、13時半頃にはもう
到着。もっと大きな道の駅を想像していましたが、何のことはない昔よく来ていた城川町からの
帰り道で何度も見たことのあった道の駅で、もちろん何度かは立ち寄ったこともあるどちらかと
いうと小さ目の古い道の駅でした。調べてみますと、私の記憶に間違いはなく、この広見“森の三角
帽子”は平成10年(1998)に町と広見森林組合(現南予森林組合)の合同出資により建設された
第3セクターでした。当時は“ふるさと創生・活性化”の名のもとに、全国いたるところでこのような
第3セクターが沢山作られていましたネ。
鬼北町は愛媛県の南西部に位置し、平成の大合併時(1999~2010)2005年に、旧広見町と旧日吉
村が合併して誕生しています。もちろん鬼北という名も昔からあって、宇和島の東にそびえる山で
冬になると真っ先に雪化粧する山が“鬼ヶ城山(1151m)”。その山の北側にあることから鬼北の里
と呼ばれていた地域でした。合併協議の過程で、その地域であった他の松野町と三間町は加わらず、
1町1村の合併となりました。名称に“鬼”の文字が使われている自治体は、なんと全国で唯一らしい
です。人口は約1万人ちょっと。
鬼北町では2013年度から“鬼を活かしたまちづくり”に着手し、2015年1月にそのシンボルとして
この道の駅に鬼のモニュメント(鬼王丸)が設置されたのだそうです。当初、町では愛らしい所謂
ゆるキャラ系のものをイメージしていたそうですが、近くの“海洋堂ホビー館四万十”の宮脇館長らの
助言もあって、この身長5m、筋骨隆々のインパクトある鬼が降臨したそうです。名前は公募で
“鬼王丸”となりました。なお、当初考えられていたのであろうユルキャラ系鬼たちも、即売所内の
様々な土産物などに使われているようです。他の道の駅に比べても、ここは“鬼”という強いキャラの
守り神がいるので、いろいろ工夫を凝らした土産物や特産物が多く、他所と比べてオリジナリティー
のある即売所となっているように感じました。今風の道の駅位の広さがあれば本当に、個性もあり
いうことなかったのですが……
少し遅めの昼食となりましたが、2時前に併設の食堂“彩り茶屋”でカレーをチョイス。鬼北はキジと
柚子が特産物で有名ですが、キジカレーは選ばず、見た目から“鬼オムカツカレー(¥1300)”を
戴きました。味はレストラン風ではなく家庭的なカレー、野菜が一杯でプチプリン付。オムレツが
鬼のパンツ柄になっています。食後に無料でドリップコーヒーを豆から挽いて淹れてくれました。