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怒濤の一週間 
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怒濤の一週間でした。月曜日に素焼きをして、木・金曜日にかけて本焼き。今回は鉢類もなく殆どマグ・湯呑等小さいものばかりで数も多く、釉がけにも時間がかかるので結構手間取り夜なべが続きました。

新調したガスの調整器(レギュレーター)が合わないのか、炎の調子が不思議なほど安定せず、殆ど窯に付きっきりでガス圧やら空気量を手動で調整しなければならず、本当に苦労しました。今まで経験した中で1、2を争うドキドキ感満載の窯焚きとなりました。

特に火入れしてから15~20分位の間は一酸化炭素が多く出るので、普段は窯場を閉めて換気扇を回し一旦窯場から離れるのですが、いつになくモクモクと黒煙が火吹き穴から出て異常なので(普通私の窯は、殆ど煙の出ない状態・弱還元で焼きます)、窯から離れられず、バーナーとレギュレーター、火吹き口の調整をそれぞれ付きっきりでその危険な時間帯もし続けてやらねばならない状況でした。色々と調整を試みてもなかなか思うような炎にならず、不完全燃焼している様子です。一酸化炭素中毒の危険もあるのですが、吐き気がするまでは大丈夫だろうと、刻々と最後まで調整に追われました。

旧来使用していたガス圧調整器は測量単位が1平方㎝にかかる圧力をkgで表示するものだったのですが、新しいものは雨量の単位がミリバールからヘクトパスカルに変わったように、MPa(メガパスカル)という国際規格に変わってしまっていて、大雑把に言うと1kg/cm²=0.1MPa、と単位が10分の1になっただけなのですが、厳密には微妙な差があり、我々陶芸窯用のガスは他の工業用ガスと違い、微妙ともいえるガス圧域の中で更に微妙な調整をすることにより、窯の中の雰囲気作りをしています。今までは、バーナーの方は空気調整だけで火量は全開、調整器の圧力調整だけで火力をコントロールしてやっていたのですが、今回新調した調整器ではいくらガス圧を絞ってもそのやり方が通用しません。なかなか思ったような炎に安定せず暴れるので、一時も目が離せない窯となりました。(LPガスには高圧・中圧・低圧の三種類があり、家庭用は低圧、私の窯は中圧ガスを使います。ガスボンベ自体は皆高圧ですが、それぞれ使用目的に沿って調整器で減圧しています

出来る限りの奮闘はしてみたのですが、結構強還元に近い時間帯もあったように思われたので、最後にガスの火を止めてから、一種賭けにはなるのですが、通常より長く、ヘタをすれば還元から酸化窯に変わってしまうという寸前まで、電気熱だけでひっぱってやりました。一般の人にはなかなかわからないでしょうが、陶芸の窯焚きというのは、この酸化・還元の原理で成り立っています。一例を挙げると、銅を酸化で焼くと緑(織部)、還元で焼くと赤(辰砂)というふうに全く正反対の色に上がってしまうのです。


今回はギッシリ詰まった窯なので、こういう窯での失敗は特に痛いです。
人知は尽くしました、なんとか持ちこたえてうまく上がっていますように!!!

 

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