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白化粧 
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日記も10年目に入りますと、なかなかネタが不足気味。
珍しくたまには仕事のことでも書こうかと・・・・・・
興味のない人にはスミマセン。


今度の窯はコーヒー碗類が中心です。

“面取り珈琲碗皿”の化粧掛けをしました。
開窯以来の峠窯・定番商品の一つで、30年近くずっと作り続けてきたロングセラーです。
本来は赤い土なのですが、カオリンという白い土を水状に溶かした化粧泥を表面に掛け 白化粧(しろげしょう)をしてやります。こうすることで、白磁などとは又違った、ほんわかとした温かい白い器が出来上がります。粉を吹いたような白なので、“粉引(こびき)”とか“粉吹手(こふきで)”と申します。室町期、李氏朝鮮から日本に伝わった技法だといわれています。私の“粉引”は単に真っ白ではなく、土に含まれている鉄分に働きかけて、ほんのり所々にピンクの紅をさしてやるのが特徴です。

3日ほど乾かせば完全に乾燥しますので、あとは素焼き窯に詰めてゆきます。本焼きとは違い、釉薬を掛けていませんのでくっつく心配はなく、作品同士が触れていても或いは重ねても大丈夫なので、窯詰めは楽で量も沢山入ります。本焼きのように炎の流れとかは気にせずどんどん窯詰めしていけますので、その点は楽です。

素人の方は割と知らない人が多くてこちらは逆に驚くのですが、最低素焼きが上がるまでは(できれば本焼きまで)、こういうコーヒー碗の取手を取って持ち上げてはいけません。ポロリっと取れてしまうことがあります。コーヒー碗のような小さなものならまだしも、手鉢などある程度大きいものになると、ほぼ100%ポキンッと割れてしまいます。素焼き前のヤキモノって大変もろいものなのです。鉢類でも、縁を片手でなんか決して持ってはいけません。我々本職は無造作に持っているように見えて、実はちゃんと深く腰の方をつまんで持ち上げているのです。

ウチでも以前何度か、私が目を離したスキに外で乾燥中の品物をお客さんに持ち上げられて、毀されてしまったこともありました。まさか製作途中のものを無断で持ち上げられるなどとは思ってもいませんでしたので、こちらもウッカリだったのですが、世の中にはいろんな人がいるもので、それ以来、外で乾かすときは“乾燥中、触れないで!”の札を一応置くようにしています。まあ、取手のあるものとか細工もの、大皿などはまず工房内で乾かすようになりました。

釉掛けや、釉(クスリ)作りをしている時などは、くわえタバコの人が工房に入ってくるのも気になります。案外と無頓着な人も多いですから。(ポロリと灰が釉薬の中に入ってしまうこともあります


3種類のコーヒー碗と皿、あと、先日頼まれた新装する居酒屋さんで使う酎ハイ用マグと焼酎ロックカップもついでに一緒に焼いてしまう予定です。

画像の“面取り珈琲碗”の土は信楽土と中国黄土の合わせ土、この土の収縮率は約1割5分8厘、焼成前と後ではこんなに大きさが違うんですネー。




 

秘密にする

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