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清経 
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テレビで放送されていた喜多流・能“清経”を観ました。
丁度一月前、晩秋の京都西本願寺・北能舞台で上演されていたものらしいです。

この北舞台は現存する能舞台としては日本最古(1581年造営)にして唯一国宝指定されている能舞台なのだそうですが、同じ西本願寺内にある南舞台(こちらは重要文化財・日本最大の能舞台)はよく使われているのに比べ、この国宝の北舞台での上演は珍しく今回実に16年ぶりの上演であったそうです。

今年が世阿弥生誕から丁度650年にあたるということから企画されたみたいで、シテ・平清経をを演じた友枝昭世さんは勿論、ワキ、横笛、小鼓、大鼓と、他にも4名もの人間国宝が共演、また、この“清経”の前には観世流・仕舞“砧(きぬた)”を、これまた人間国宝の片山幽雪さんが舞っていたそうで(見逃しました)、都合6人の人間国宝の共演、しかも舞台も国宝、という奇跡的といってもいいほどの特別バージョン的豪華さの上演だったみたいです。


しかし、残念なことに、妙に見苦しく、気になって仕方がないことがありました。
シテが舞う毎に、足跡が舞台に軌跡として残っていくのです。見ると、シテの白足袋の裏は真っ黒、どうもその汚れというか泥が舞台に付着していっているようなのです。(運歩を見る人には勉強になるのかもしれませんが・・・

当然、舞台はキレイに掃除されているはずなのですが、もしかしたらひょっとして、登場する通路というか袖の床板が汚れていたのではないか、そんなことを勘ぐってしまいました。それとも、500年も経った木の床はそれほど色が付着しやすいものなのか。もしそうだとしたら、国宝だとはいえもう、実用には適していないですね。


学生時代、毎年の冬と春、滋賀県の三井寺や福井県の永平寺に寒稽古や合宿(参禅合宿)で行きましたが、同じような歴史を持つそれら寺の床は、黒くは変色していても実に気持ちがいいほどに毎日磨き上げられてピカピカに光っていたものですが・・・・・・


それにしても、昔から、派手な歌舞伎に比べ、極限まで無駄な動きをそぎ落としたような、渋い幽玄の美の“能”が好きでした。茶碗で言えば、さしずめ、長次郎の黒楽“大黒(おおぐろ)”あたりでしょうか。



 

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