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古木鳴鵙図(こぼくめいげきず) 
PB120005.jpg


今月の床の間飾り - というよりも、もうそろそろ冬の軸に替えないといけないのですが・・・

宮本武蔵の“古木鳴鵙図(こぼくめいげきず)”。“鵙(げき)”とは“モズ”のことで、“古木でモズが鳴いてる図”という意味です。あっ、もちろんレプリカです。本物は大阪和泉市・久保惣記念美術館にあって国の重要文化財に指定されています。剣豪として有名な宮本武蔵ですが、芸術的感性にも大変優れ、絵画、書、彫刻、彫金、漆、連歌、と信じられないほど沢山の分野に、素晴らしい作品を残しています。


刀のように鋭く反り返って天に伸びる一本の木の枝に停まる一羽のモズ、枝の下部には何も知らずただ上を目指して必死に這い上がる一匹の虫が見えます。両者間に待ち受ける生と死の瞬間。凄まじい緊張感が張りつめた絵です。

不世出の剣豪・武蔵が自らを孤高のモズに重ねて描いた作品とも評されていますが、別の視点から見ると、ただ上へ上へと頂を目指して登る虫こそが武蔵で、その先に待ち受けるのは圧倒的な強者のモズ(剣の理想像なのかもしれません)と絶対的な“死”、という風にも見ることができそうです。武蔵をモズと捉えるか、虫の方と捉えて見るかで、この絵は全く違った意味を持ってきそうです。

果たして当の武蔵、どういう想いでこの一幅の絵を描き上げたのか? 今となっては藪の中ですが、そんなことに思いを馳せながら異能の剣豪・宮本武蔵をひと時考えるのも又楽しいものです。


余談ですが、小学生の時モズを捕まえて、手を血だらけにされた思い出があります。体の割に頭が非常に大きい鳥で、当時は木の枝先や、鉄条網の針に、ハヤニエにされたバッタやヤモリの干乾びた姿をよく見かけたものでしたが、近頃はサッパリ見かけなくなりました。

 

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