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The artist 
artist

前々から、“これは絶対に観たい!”と思っていた映画“アーティスト”。(原題は The artist
気がついてみると、上映最終日はこの6月14日! 慌てて早速行って見てきました。
サイレントからトーキーへ移行するハリウッドを舞台にしたモノクロ&サイレントの大人のラブストーリーなのですが、実は監督はミシェル・アザナヴィシウス、主演の2人もフランスを舞台に目下活躍している俳優さんで、フランスの映画です。

昨2011年・第64回カンヌ国際映画祭では主演男優賞を受賞し(ジャック役のアギーという名のジャック・ラッセル・テリア犬にも、映画に登場する犬に与えられるパルムドッグ賞が与えられました。)、今回2012年第84回アカデミー賞では“作品賞”、“主演男優賞”、“監督賞”、など主部門を含む5部門で受賞し、同じく今年同時にノミネートされたマーティン・スコセッシ監督最新作の“ヒューゴの不思議な発明”と賞を分け合うかたちでアカデミー賞史上最多タイ5部門受賞という記録を打ち立てました。

サイレント映画が作品賞を受賞するのは、第1回アカデミー賞“つばさ”以来83年ぶり、モノクロ作品としても1994年の『シンドラーのリスト』以来の快挙だそうです。


時代設定は1930年前後のハリウッド、サイレント・ムービーからトーキーへと映画が大きく変わる変換期。

サイレント・ムービーの大スター、ジョージ・バレンタイン(ジャン・デュジャルダン)は、ふとしたハプニングから女優志望のペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ:監督の奥さん)と出会います。このあたりの二人が出会った頃の場面が非常にイイです。ジョージ主演作のエキストラ役を獲得し、撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーですが、あいにくジョージは留守、ポールハンガーにかかったジョージの上着の片袖に腕を通し一人パントマイムで切ないラブシーンを演じるペピー、昔チャプリンの映画でも見たことがあるような場面ですが、古き良き時代の映画へのトリビュートみたいな感じもあり、とても懐かしく新鮮でした。そして、そこへ突然ドアを開けジョージが帰ってきます。彼は“女優を目指すなら、目立つ特徴がないと”と、アイライナーで唇の上に小さいほくろを描き入れます。その日を境に、ペピーの快進撃が始まります。

エキストラから端役、脇役、主演女優、そして、トーキー映画の到来と共に、超売れっ子スターへの階段を駆け上ってゆくペピー、そして、ジョージは人々から忘れ去られてしまいます。

“サイレント映画こそ芸術”とサイレントにこだわったジョージは、自ら監督・主演した映画にも大失敗し、奥さんにも追い出され、失意のどん底に。身の回りのものは全てオークションで売り払い、金も無く、酒に溺れ自分に絶望したジョージは、唯一の財産であるサイレントフィルムに放火。幸い愛犬の活躍で救出されたジョージの元へ駆けつけたのは、変わらぬ愛を抱くペピーでした・・・・・・

ペピーの手厚い看護を受け、ジョージ復活の起死回生のアイデアも思いつくペピーでしたが、男の意地とプライドとか、その後ひとやま盛り上がりもあって、結局最後はハッピーエンドで終わります。最後の撮影シーン、2人のタップダンスの極めポーズに映画会社の社長が思わず“パーフェクト!!”と叫びますが、この時だけサイレントではなく音声が入っていたのはご愛嬌でしょうか・・・・・・

ハリウッド・サイレント映画の日本人怪優・早川雪洲とも少しオーバーラップさせてしまいました。


1927年に長編トーキー映画が初めてアメリカに出現する以前、40年間ほどはサイレント映画の時代がありました。しかし、サイレントであるがゆえの誇張した表情や動きに人々はやがて厭き、役者の生の声も聴け、動きも自然なトーキーの時代へと人気は移行し現在の映画へと至ります。キートンやチャプリンの映画に夢中になった時期もある私には、どこか懐かしい臭いを持った情感溢れる作品でしたが、サイレント・モノクロ映画を知らない若い層たちには、高度に映像撮影法や音響効果技法が発達してしまった現代だからこそ、逆に、このような感情を表情や動きだけで表現するサイレント映画の手法が、却って新鮮に見えたことと思います。“作品賞”始め主部門を含む5部門のアカデミー賞をこの懐かしい手法の“アーティスト”が受賞し、“撮影賞”とか“視覚効果賞”、“音響編集賞”等いわゆる技術賞を中心に同じく5部門を受賞した最新の映像&音響技術を駆使したといわれる3D作品“ヒューゴの不思議な発明”がアカデミー賞史上最多タイ5部門という記録で分け合ったということに、何か映画の可能性というか因縁めいたものも感じました。

 

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